失業保険と扶養!申し込むならどちらが得?

失業保険と扶養!申し込むならどちらが得? 失業保険
失業保険

もしも何らかの理由で失業してしまった場合、当面の生活費のために失業保険を申し込みます。それによって新しい仕事を見つけるまでの生活を食つなぐことができるため、失業者にとっては大きな支えとなります。

一方で、失業した際に不要に入るという選択肢もあります。そうすれば共に生計を立てている納税者の課税所得からの控除をうけることができます。

しかし、失業保険を受け取るのと扶養に入るのではどちらがお得なのでしょうか。

今回は、失業保険と扶養のそれぞれのメリットについて説明していこうと思います。

1.失業保険

(1)失業保険とは

失業保険とは正式名称で「雇用保険」と言い、失業した際に毎月一定額を政府から受け取ることができる保険です。保険料は毎月給料から天引きで支払われます。

これは失業者の求職活動中の生活を支えることで求職活動をスムーズに進め、再就職をしやすくすることが目的です。

基本的に失業保険は扶養に入っている場合は失業保険を受け取ることができません。

(2)失業保険を受け取れる条件

失業保険を申請する場合、基本的に退職理由が問われることはありません。そのため、仮に退職理由が妊娠や結婚であったとしても失業保険を受け取ることができます。

ただし、失業保険を受け取るには再就職の意思があることが条件です。

そのため、病気や妊娠で退職してしばらくは安静のため働くことができなかったり、結婚で退職ししばらくは専業主婦として過ごす場合は失業保険を受け取ることができません。

ただしそのような場合であっても、今後再就職する意思があるのであれば受給期間を延長することが可能なので一度ハローワークに相談してみましょう。

(3)失業保険の受給

失業保険の受給期間は原則として90日から360日です。

また、受給額に関しては賃金日額が基本となります。賃金日額と前職時の6か月分の給料総額を180で割った値です。この給料総額にはボーナスは含みませんが、手当や残業代は含みます。

この賃金日額に年齢などさまざまな要素によって決められた割合をかけて、約45~80%が支給されます。

2.扶養

(1)扶養とは

健康保険や年金保険の面から言うと、健康保険の被保険者と同じ生計で暮らしている配偶者や家族のことで、年収が130万円未満である人を被扶養者と言います。もしも被扶養者と認められると保険料を支払う必要がありません。

(2)扶養に入るメリット

扶養に入るもっとも大きなメリットは保険料を支払わなくてよくなることです。失業中であっても保険料の支払いは発生するため、収入がない中では大きな負担となります。

被扶養者であれば扶養者の生計で生活し、保険料を支払はなくてよいのは大変助かります。

3.失業保険と扶養ではどちらがお得なのか

(1)退職後に働く予定がないのなら扶養に入るのがお得

退職した後に専業主婦になるなどすぐに働くつもりがないのであれば、扶養に入るのが良いかと思います。というのも失業保険ではすぐに再就職する予定がないのであれば受け取ることができないからです。そのため、必然的に失業保険よりも扶養に入るのがプラスになります。

扶養は身内や配偶者がいればその生計とともにするだけで入ることができます。ただし、被扶養者は無所得もしくは低所得ではければならず、年収130万円未満でなければなりませんので、アルバイトなどをする場合は基準を超えないように注意が必要です。

(2)すぐに働きたいのであれば失業保険がお得

退職後にすぐに再就職して働きたいのであれば失業保険を受給する方がお得です。

失業保険では前職で受け取っていた賃金に近い額を受け取ることが出来ます。また、再就職のタイミングに関わらず受け取ることができる金額は変わりません。それは、再就職するタイミングが早かった人が不平感を抱かないためです。

そういったことから、退職してもすぐにまた新たな仕事で働きたい場合は失業保険を申し込むようにしましょう。

3.まとめ

もしも仕事を失業した場合、失業保険を申請するか雇用に入るかという2つの選択肢があります。

失業保険は再就職に向けての意欲のある人向けです。そのため、退職してもすぐに求職活動をして再就職する場合は失業保険をハローワークで申し込むことをおすすめします。

逆に、退職後にすぐに働く予定がないのであれば扶養に入るのが良いでしょう。扶養であれば保険料を支払わなくてよくなり、再就職をすぐにする予定がない人向けです。

そのため、仕事を退職することになった方は今後自分がどうしたいのかを考えたうえで失業保険を申し込むか扶養に入るかを決めるのが良いかと思います。

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