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職場でのパワハラに悩んでいるという方はいますか?
理不尽に怒られたり、暴力を振るわれるなど労働問題上のトラブルに悩まされているという方は多く存在します。また中には、パワハラが原因でうつ病などの病気になってしまったり自殺をしてしまう例も少なくありません。それほど、パワハラは社会での深刻な問題だといえます。
そこで今回は、パワハラに悩んでいる方のためにパワハラから抜け出すための対策方法について説明していこうと思います。
1.パワハラとは
パワハラの定義自体は非常に曖昧なのが現状で、パワハラをした人と受けた人の認識の違いや業務上の指導の一環とみなされたりすることでパワハラが問題化されずに泣き寝入りしてしまうこともあります。
そのため、パワハラ問題は完全に解決するのが非常に難しいと言われています。
現状として、パワハラは以下の5点を満たしていることが大きな特徴だと言えます。
(1)業務上の地位や優位性を乱用している
パワハラは職場での地位や優位性を根源とした嫌がらせです。職場で地位が上の人となると、多くの場合上司や先輩のパワハラが主になります。
(2)一般的な業務の範囲を超越した命令や強要
一般的な業務の範囲を超越した命令や強要はパワハラだと言えます。具体的に言えば、使い走りなどの私的な命令や土下座での謝罪の強要などが挙げられます。
(3)相手の尊厳や人格を傷つける行為
パワハラの一つに相手の尊厳や人格を傷つける行為が挙げられます。例えば、「使えない」などと言って相手を侮辱したり、無視や切り離しなどの行為が挙げられます。
(4)継続的にパワハラが行われている
上記のような行為が継続的に行われていれば、パワハラだと判断されやすくなります。
(5)身体的・精神的な苦痛を与えて就業環境に悪影響を与える
通常の叱責であれば顧客に迷惑をかけたり、失敗したりした際に部下がそれを繰り返さないようにするためのものです。しかし、パワハラであれば身体的・精神的に追い込まれて就業環境を悪化させてしまいます。
2.パワハラの種類
(1)身体的パワハラ
最も分かりやすいパワハラです。蹴ったり殴ったりするなどの暴行や物にあたるなどの行為が該当します。場合いよってはパワハラの域を超え暴行罪となります。
(2)精神的パワハラ
言葉による暴力です。
部下を侮辱したり、人前で馬鹿にしたりする行為が挙げられます。最終的にはうつ病などが発症してしまう例もあります。
(3)人間観家からの切り離し
1人だけ仲間外れにしたり、仕事や連絡事項を教えないといった行為もパワハラにあたります。
(4)過大な要求
1人ではとてもこなすことができないノルマを課したり、終わらない仕事をやらせる行為です。
(5)過小な要求
相手の仕事内容や地位から考えて過小と判断される仕事を課すのもパワハラとなります。例えば、正社員なのにずっとコピーや掃除などの雑用だけを延々とやらせる行為が該当します。受けた本人がパワハラだと感じればパワハラになります。
(6)プライベートの侵害
執拗にプライベートを深堀したり、就業時間外でもメールなどのメッセージが送られてくることもパワハラになります。場合によってはセクハラとなることもあります。
3.パワハラへの対処法
パワハラを解決するためには、まず証拠を集めることが大切です。そのうえで、外部の機関などの相談するようにします。
メモで構いませんので、「どのような暴行をいつ受けたのか」という記録を残しましょう。
また証人を得るたり、ボイスレコーダーで録音することも有効です。また怪我や物が壊れた際は写真を撮って、病院で診察を受けましょう。
そして、それらの証拠をもって人事部や労働基準監督署、警察などへ相談しに行きます。証拠があるのであれば、しっかりと動いてくれます。
また、周囲に仲間を作ることも有効です。上司からのパワハラであれば、他の同期や後輩も同じように悩んでいる可能性が高いです。そういった場合は周囲との結束がしやすく、協力して証拠を集めたり外部への相談や告訴をすることができます。一人で声を上げるよりも集団の方が、信憑性が高いもの事実です。
そして、パワハラによって身体や精神に支障をきたしたのであれば、労働災害が認められます。労災が認められたら、会社も解決に動かなくていけません。
4.まとめ
パワハラは定義や受け取り方が千差万別のため、なかなか解決するのが難しい問題です。
そのため、パワハラを感じていても声を上げにくいため泣き寝入りしてしまうというケースも多く存在します。しかし、パワハラは会社にとっても社会にとっても害でしかないため早急に解決が急がれる問題です。
もし現在の職場でパワハラに悩んでいるという方がいましたら、上記の内容を参考に解決に動いてみてはいかがでしょうか。