不当解雇
日本の法律では簡単に従業員を解雇することは出来ないと定められています。 従業員を解雇するには、しっかりとした決まりがあり、その条件を満たしていない限り解雇としては認められないのです。不当解雇はこうした法律や就業規則などの決まりに従わず会社が一方的に労働契約を解約する行為を言います。
2019.01.19

会社都合で退職したら再就職手当はいくらもらえる?

何らかの事情で会社を退職することになることも少なくないと思います。もし、その後すぐに安定した仕事に就くことが出来た場合は再就職手当を受け取ることができます。今回は、会社都合で退職した場合の再就職手当について詳しく解説していこうと思います。

1.再就職手当とは


再就職手当とは失業した人がハローワークで失業保険を申込んだ後に新しい仕事がすぐに見つかった際に支給される手当てです。就職予定日の前日に失業手当の所定給付日数の3分の1以上が残っていれば支給されます。
これは早期に仕事が見つかり、本来は貰えるはずだった失業手当がもらいなくなることから生じる不平等を是正するために設けられています。
そのため、仕事がすぐに見つかったからといって損をすることはありません。
しかし、再就職手当を受けるためには一定の条件を満たす必要があります。

2.再就職手当でもらえる金額


再就職手当でもらうことが出来る金額は以下の式で算出することができます。
基本手当日額×残りの所定支給日数×60%もしくは70%

(1)基本手当日額

基本手当日額とは一日当たりもらえる失業保険の金額です。現役時の給与の一日あたりの金額である賃金日額に45%から80%を掛けた金額となります。
掛ける割合は失業時の年齢によって変わり、若いほど割合は高くなります。

(2)所定給付日数

残りの所定支給日数は新しい仕事への就業開始日の前日までに残っている所定給付日数のことです。
所定支給日数とは失業保険が正式に支給される日数です。失業保険を受給することが出来る期間を表しています。
所定給付日数は会社の退職理由が大きくかかわります。雇用保険に1年以上加入している方でしたら会社都合退職の場合、所定給付日数は年齢によって90日から330日となり、自己都合退職の場合に比べて長く設定されています。
それは、会社都合で意思に反して失業した人は自己都合で退職した人に比べて再就職の準備が出来ておらず、年齢が高くなればそれだけ再就職の機会が少ないと考えられているからです。

3.再就職手当を受給するための条件


会社都合退職の方で就職手当を受け取るためには下記の7つの条件を満たしていなければいけません。

(1)失業保険の手続きから7日間経過していること

ハローワークに失業保険の手続きをしてから7日間は待機期間となっております。この待機期間はその人が失業状態であることを確認するための期間で、失業保険を申込んだすべての人に適用されます。
この待機期間では失業保険も再就職手当も支給されません。

(2)所定給付日数が就業開始日の前日で3分の1以上残っていること

再就職手当では残りの所定給付日数が重要です。所定給付日数が就業開始日の前日で3分の1以上残っていなければ再就職手当を受給することができません。

(3)新しい収縮先が前の会社と無関係であること

失業前に働いていた会社と新しい会社に環形がある場合は再就職手当を受給することができないことがあります。
関係のある会社とは資本や資金、人事、取引において関係のある会社です。
そのような会社に就職する場合は、社内や企業グループ内での異動だとみなされますので、再就職手当の対象とはなりません。

(4)新しい会社での雇用が1年以上継続することが見込めること

無期雇用の正社員として就職する場合は問題ありませんが、契約社員や派遣社員などである場合は継続して1年以上の雇用が見込まれなければいけません。
派遣社員は3か月ごとの更新がなされることが多いですが、その場合は契約の更新が見込めるかどうかが重要です。派遣会社が1年以上勤続する可能性があると判断すれば、再就職手当の申請書に「見込みあり」と記入されます。

(5)再就職先で雇用保険の適用要件を満たしていること

雇用保険が適用される条件は以下の2点です
・1週間の労働時間が20時間以上であること。
・同一の事業所で31日以上の勤続が見込めること。
この2点を満たしている必要があります。また、企業によって試用期間中は雇用保険の適用外である場合もありますが、雇用保険の適用要件を満たしている場合は問題ありません。

(6)過去3年以内で再就職手当もしくは常用就職支度手当を受給したことがないこと

就業日から過去3年以内で再就職手当もしくは常用就職支度手当を受給したことがある場合は再就職手当の支給対象とはなりません。

(7)再就職手当の受給資格が決定した日以前に内定していた企業への就職ではないこと

ハローワークに失業保険を申請した日が再就職手当の受給資格が決定した日となります。
その日以前に既に内定が決まっていた企業への再就職では再就職手当を受給することができません。

4.まとめ


再就職手当は失業保険を申請してすぐに再就職が決まった場合に受給することが出来ます。
そして、会社都合退職なのでしたら失業保険の受給期間もながいため、より再就職手当を受給しやすいといえます。
しかし、再就職手当を受給するためにはいくつかの要件を満たしている必要があります。
会社都合で退職し、これから再就職手当を受給することを考えている方がおりましたら、是非この機会に自分が必要な要件を満たしており、いくらくらいもらえるのかを確認してみましょう。

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