残業代
所定労働時間を超えた業務時間を残業と言い、その残業に対して支払われる賃金を残業代と言います。残業代は法定内残業(法定労働時間内の残業)と法定外残業(法定労働時間外の残業)によって残業代の単価の計算方法が変わります。法定労働時間とは労働基準法第32条により定められた労働時間の上限を言います。
2018.04.15

残業代、みんないくらもらってるの?平均と実態をまとめました。

残業代、皆さんはどれくらいもらっていますか?今の会社の残業に満足している人もそうでない人も、一般的にどのくらい残業代が払われているのか気になるのではないでしょうか。

今回は「どれくらい残業をしているか」「残業代はどのくらい支払われているか」という点に関してまとめました。

1.残業時間の平均は「47時間」

引用:VORLERS「約6万8000件の社員口コミから分析した’残業時間’に関するレポート」

VORKERSの、「約6万8000件の社員口コミから分析した’残業時間’に関するレポート」によると、回答者の残業の平均時間は47時間。およそ1日2時間残業していることになります。

しかし図を見てもらえればわかるように、残業の時間は人によって多くの差があることがわかります。

(1)残業が30時間以下の人は40%ほど

まず、残業が「ゼロ」という人はたったの3%。ほとんどの人が何らかの残業をしているということがわかります。30時間以下の残業をしている人は40%で、メーカーや小売など「働く時間が決まっている」業種に多くいます。また、大手企業の中でも労働組合がしっかりしている企業の場合は、長時間労働をすることは少なくなる傾向にあります。

(2)「100時間以上残業」が13%

驚くべきことですが、月に100時間以上残業している人はなんと13%。80時間以上残業している人だと20%を超えます。100時間残業をしている状態とは、例えば週6日10時間50分働いている状態、または週5日13時間働いている状態が当てはまります。

ちなみに、健康に害が生じる可能性が高まる「過労死ライン」は80時間なので、決して少なくない人数が、かなりの時間残業をしているということがわかるかと思います。

(3)クリエイティブ系の職業の残業が多い

残業が多い職業は1位から順に「コンサル、シンクタンク」「広告代理店、PR、SP、デザイン」「建築、土木、設計、設備工事」でした。

これらの仕事に共通するのは、「個人やチームで何かを生み出さなくてはならず、働く時間が決まっていない」ということ。これらの仕事には多くの場合締め切りが設定されており、それに向けて自分で時間を調整して働かなくてはなりません。また、メーカーは機械が動かなければ何もできませんが、これらの仕事は人が動けば深夜でも仕事ができてしまうため、残業が多くなる傾向にあるようです。

(4)30代が最も残業が多く、年収が高くなるほど残業は増える

最も残業時間が多いのは「35~39歳」の人たち。20代、30代の残業時間は総じて長く、40代から年齢が高くなっていくにつれて下がる傾向にあります。30代の人は社内の中核として活動し、部下のマネジメントを任される立場になることも多いため、残業も増えることが多いようです。逆に40代を超えると、体力的な問題からバリバリ残業することは難しいようです。

また、年収が高い人は残業が多い、というのも大きな特徴の一つです。「残業代が加わるから年収が多い」ということに加えて、「長時間労働する職種に就くほど仕事への意欲が高い」という理由があげられます。

2.残業してもお金をもらわない「サービス残業」をしているのは4割ほど

日本労働組合の「労働時間に関する調査」によると、何らかの形でサービス残業を行っている労働者は42.6%となり、半分近くが残業代をもらわずにタダ働きをしているということになります。

また、一般職より管理職になるほどサービス残業をする割合が上がります。経営に関与している、十分な賃金をもらっているなどの一定の条件を満たせば、労働基準法上の「管理監督者」に当てはまる場合は、残業代をもらわなくても違法ではありません。しかし飲食業などで、実際には管理監督者ではないにもかかわらず、管理職であるとして残業代をもらえない、いわゆる「名ばかり管理職」となっている状況も多くあります。

日本労働組合:労働時間に関する調査

3.残業をしたい人、したくない人

残業代がもらえないなんて企業も存在しますが、残業代がきちんと支払われる企業では、「残業をすることでお小遣いを稼ぎたい人」も一定数存在するようです。中には残業代を少しでも稼ごうと、「とりあえず残業して、業務をせずに適当に時間をつぶす」なんて人もいます。特に残業することが常態化している職場では、「定時に退社して雰囲気を壊すくらいなら残っておこう」と考える人も多いようです。

一方で、「プライベートな時間を確保したい」と考え、残業をほとんどしたがらない人もいます。これは労働者自身だけでなく上司や社内の雰囲気にも表れ、残業をした人を「頑張っている」とポジティブに評価する場合と、「仕事が遅い」とネガティブに評価する場合があります。残業するのがこうした考え方の違いが、残業時間の大きなばらつきに表れているのではないでしょうか。

まとめ

残業をしているかどうか、残業代をどれほどもらっているかは人によって大きなばらつきがあります。それが決まる要因は様々で、業種や年齢によって傾向はありますが、同じ職場でも個人によって残業時間は違います。

どれくらい残業したいかは人それぞれですが、「残業代をもらっていない」「健康を害するほど残業をしている」などの場合は、一度自分の働き方を見直してみたほうがいいかもしれません。

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